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きさげとは・・・
鈍角で巾広の刃先を持つ工具(スクレパーまたは工具自体をきさげと言うこともある)を使って、人が金属表面を削って平らにしていく作業です。 |
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研削された面(参照:4.GS写真)は非常にきれいな面に見えますが、マイクロメートル(0.001mm)のオーダで見てみるとネジレも含めて凸凹となっています。
良い平面を得たい面に顔料を塗りつけて基準となる面をすり合わせること(参照:2.きさげ写真)によって高い点を見やすくし(アタリと言います)、その高い点を削り取ることを何度も繰り返すことで、機械加工したままの面では得られない高い精度の平面を作り出していきます。
きさげは日本でもヨーロッパでも古くからある技術で伝統技術です。
現在はきさげを行っているところは非常に少なくなりました。
しかし、先端的な半導体製造装置や今後ますます求められていく高い精度の加工機、検査装置を作る上で必要不可欠な技術です。 |
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なぜきさげが必要か? |
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機械加工はさまざまな要因で”誤差”が生じます。 |
・加工時の摩擦熱による誤差
・室温の変化による誤差
・加工による内部応力による誤差
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1〜2マイクロメートル(μm)の加工精度は不可能! |
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ではきさげは? |
・恒温恒湿の仕上げ工場の『安定した環境』
・手作業のため摩擦熱が発生しない
・3点指示という安定した『自然放置状態』
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正しい測定 限りなく0に近い高精度仕上げの実現!! |
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【藤田のきさげ面】 |
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一般のきさげ方式はきさげ目が深く、アタリ面が小さいので摩耗が早く、平面度が狂いやすいため、弊社ではきさげ目の浅い、アタリ面の大きな独特の準鏡面仕上と呼ばれる仕上方式を採用しています。
この仕上方式は荷重が良好に分散され、アタリ面積比率が高く、単位面積あたりの接触圧が小さくなりますので摩耗抵抗が大きく、一般市販品の3倍以上の寿命が保てます。 |
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マイクロメートル(ミクロン)って? |
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ご存知のように、1マイクロメートルは1ミリの1/1000です。 |
アルミホイル |
15〜20マイクロメートル |
人の髪の毛の太さ |
50〜100マイクロメートル |
新聞紙の厚さ |
80〜100マイクロメートル |
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1000mm×1000mmの定盤において平面度5マイクロメートルとは、その面の一番低いところと高いところの差が5マイクロメートル以内ということになります。 |
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